2025/05/20 18:40
25時は、存在しないはずの時間
時計の針が24を越えるその瞬間、
誰にも知られずひっそりと現れるもうひとつの部屋──それが「25時の蒐集室」です。
ここには、
世界からこぼれ落ちた物語、
誰にも読まれなかった日記の一節、
正体不明の人形たちが静かに眠っています。
本来、存在しないはずの「25時」。
けれど、あなたもきっと、心のどこかで感じたことがあるはずです。
“この世界にはない何か”が、たしかに息づいている気配を。
蒐集室にあるものたち
蒐集室に納められるのは、どこか不気味で懐かしく美しいアートドールやアクセサリーたち。
それらは単なる装飾品ではなく、「物語のかけら」です。
ある夜、図書館の書架の隙間から除く視線のピアス
主の帰らぬ館で、ずっと時を数えていた古びたドール
名前を忘れられた誰かが遺した、呪文のようなブローチ
──そうした存在にを蒐集者としてそっと拾い上げ、形にしています。
「不気味かわいい」では足りない、言葉にならない感覚を
「不気味でかわいい」
「ダークアカデミア」
「病みかわいい」
よく言われる言葉たち。
けれど、本当に表現したいのは、そのもう少し先にある感情。
“懐かしいのに知らない”“怖いけど手放せない”──そんな矛盾が同居する美しさです。
蒐集室に並ぶものたちは、どれも少しだけ歪で、静かで、そして孤独です。
けれど、あなたがそれを手に取った瞬間に、ひとつの物語が始まります。
最後に:あなたも、蒐集者のひとりです
このブログを読んでいるあなたは、すでに25時の扉を開けた人です。
蒐集室は、作品を通してあなたの中にも存在しはじめます。
日常のすきまに、非日常の気配を。
ありふれた部屋に、密やかな魔法を。
あなたの25時が、どうか静かに輝きますように。